■近隣他区の状況
「都心過疎」は殆どの区で深刻な問題になっております。
その中で、荒川区では旧荒川区立道灌山中学校を「西日暮里スタートアップオフィス」として、IT起業を目指す人へ貸し出しを始めております。
また、同校舎の「生徒がいない」という特性を利用して、積極的に映画やドラマの撮影を呼びかけております。
北区では同区の知名度向上のため、荒川(放水路)と隅田川が交差する岩淵水門のあたりを利用して、積極的に撮影隊を呼び込む活動をしております。
これは同区内の「王子」や「赤羽」の知名度はあっても「北区」の知名度が低いことを気にしての取り組みです。北区は大阪や札幌にも同じ名前があり、そこも知名度を下げている理由ではないかといわれております。
そしてその取り組みにより、最近の仮面ライダーシリーズや、スーパー戦隊シリーズなどに使われるようになりました。皮肉なことですが、荒川を挟んで対岸にある埼玉県川口市の高層マンションが移るので場所を特定できます。
また、「凛ちゃん」で話題をさらった「僕と彼女と彼女の生きる道」での散歩シーンも北区の荒川土手が使われておりました。
■足立区・桜中学の優位性
寅さん、両さんの葛飾区のように名物キャラクターのない、近隣他区では様々な努力により地域活性化に取り組んでおります。
例えばNHKの朝の連続ドラマで取り上げられた地方は、そのドラマを軸に「町(村)興し」をします。それは知名度のない地域にとっては千載一遇のチャンスだからです。
それでは足立区はこの「金八」という「資産」を活用してきたでしょうか?
残念ながらされてこなかったように感じます。
しかし、この「金八」「3B」という「資産」は、荒川区にも北区にも葛飾区にもないものなのです。
そして2大スターを抱える葛飾区にはなく、足立区と桜中学(足立二中)にあるものがあります。
それは今も続いており、そしてそこにあるということです。
日本国民が愛した「寅さん」の新作はもう見ることができません、そして「両さん」はアニメですので「そこ」にはないのです。
しかし、「金八」は今もなお、新作が作られ、桜中学(足立二中)がそこにあるのです。
これは足立区だけの特権です。
(つづく) 足立区のベクトル
残して活かそう桜中学!
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